中期事業計画・活動報告
今年(2024)度は、昨年度に続き止まることを知らない国際紛争、急激な円安、大幅な物価高、人手不足等、社会情勢が非常に不安定でありましたし、今後の見通しも立っていません。また、激甚災害に指定される大災害が度々発生しており、被災地に甚大な被害をもたらしております。
病院を取り巻く環境は、不安定な社会情勢の影響を大きく受けながら、非常に厳しいものとなっております。一方、少子高齢化の進展に伴い2008年にピークを迎えた総人口数が減少に転じ、今後加速度的にペースが速まり、併せて人口構成の歪みも一層顕在化していくことも推計されております。上田市の人口推計では、向こう20年で、老年人口(65歳以上)は47千人程度で推移するものの、生産年齢人口(15~64歳)は現在の82千人から61千人に激減する予測となっています。このことが様々な面から社会環境に大きな変化をもたらすことは確実であり、医療・介護の側面では、従事者の確保が困難になることを意味します。丸山会にもこうした影響が直撃し、看護師と介護職員の不足が顕著となり、今年度末をもってケアまるこの入所業務の閉鎖を余儀なくされました。今後は、今まで以上に精度(質・量)が高く、しかも効率的な医療・介護サービスの提供が求められるものと認識しております。
目まぐるしい環境変化に適切に対応していくため、3ヵ年の中期事業計画に基づく年度計画を策定いたしました。計画の根幹となる基本的な考え方は、「激動の時代だからこそ基本をしっかり見据えよう」すなわち、丸山会の理念・方針に沿った、患者さん・利用者さん中心の医療・介護、地域のしあわせ創りへの貢献です。その上で、経営としっかり向き合い、堅固な経営基盤を構築していきたいと考えます。
ケアまるこは閉鎖したものの、丸山会は、幸いなことに超高齢化社会への変遷を受け入れるインフラを保有しております。2013年度に新築移転した丸子中央病院を中核施設として、2拠点の介護医療院、3拠点の介護老人保健施設を起点に、入所のみならず様々な在宅介護サービスを展開しております。また、人間ドック・検診業務によるガン等の早期発見、疾病予防等、これら各々の質の向上を図りながら、グループ・法人内連携を強化して、厳しい時代に対応してまいりますので、関係各位におかれましては、今まで以上にご支援、ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2025年3月
特定医療法人 丸山会
理事長 丸山 和敏
中期事業計画
丸山会 第四次中期事業計画(2023~2025年度)(PDFファイル)
丸山会 第三次中期事業計画(2020~2022年度)(PDFファイル)
丸山会 第二次中期事業計画(平成29年~31年度)(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画3ヵ年計画(平成26年~28年度)(PDFファイル)
中期事業計画に基づく活動報告
丸山会 中期事業計画に基づく2024年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく2023年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく2022年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく2021年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく2020年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく2019年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく2018年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく平成29年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく平成28年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく平成27年度活動報告(PDFファイル)
丸山会 中期事業計画に基づく平成26年度活動報告(PDFファイル)