シミュレーション医療教育
医療現場で「知っている」と「できる」とはちがいますよね?このような知識と行動のギャップを埋めることができ、同時に患者さんと学習者の安全を確保しつつ学習できる方法が「シミュレーション教育」です。
シミュレーション教育にはどんな種類があるのでしょうか?
- タスク・トレーニング (スキル・トレーニング)
口腔内吸引、静脈注射、導尿、人工呼吸、胸骨圧迫などの技術練習です。手順に従って、安全に正確に実施できるまで練習します。 - アルゴリズム・ベースド・トレーニング
BLS(basic life support)に代表されるように、アルゴリズムに基づいて対応できることを目標としたトレーニングです。 - シチュエーション・ベースド・トレーニング
より臨床現場に近い状況を想定し、個人やチームでの対応をトレーニングする。学習者が何を学びたいか、または指導者側から見て何を学んでほしいかが学習目標となり、蘇生や急変対応の場面のほか、患者・家族へ説明や検温など、様々な状況を取り上げることができます。
指導者の育成も行っています
指導者の育成は、院内研修会の開催、ハワイ大学SimTikiシミュレーションセンターへの職員派遣、ならびにFundamental Simulation Instructional Methods、Improved Simulation Instructional Methods各コースへの参加などにより継続的に行っています。
職種別のシミュレーション医療教育
看護師(例)
病棟デビューの前にシミュレーションセンターへどうぞ。
オンラインテキストを使って”世界標準”の手技をシミュレーターを使いながら学んでいただきます。
- 春には…看護技術シミュレーションⅠ
注射・血管確保・点滴・口腔吸引など - 夏には…看護技術シミュレーションⅡ
肺音・12誘導心電図電極の取り付け・導尿・胃管挿入など - 秋には…急変対応シミュレーション
夜間勤務開始前の「急変対応の手順と報告のポイント」 - そして冬には…多重課題シミュレーション(4人部屋設定)
患者4人それぞれの訴えに対する「優先順位判断とその理由」 - フィジカル・アセスメント勉強会
介護職(例)
- ボディ・メカニクスを考慮した患者の移動・体位変換
- 急変対応シミュレーション
薬剤師(例)
- 薬剤の副作用としての「間質性肺炎」を肺音聴診でチェックする
- チーム医療のための職種を超えた若手研修「なかよくなろう会」
理学療法士(例)
- ボディ・メカニクスを考慮した患者の移動・体位変換
医学生(例)
- CVCセミナー
- 外傷患者への初期対応
- フィジカル・アセスメントのとりかた
看護学生(例)
- 看護技術シミュレーション
注射・血管確保・点滴・口腔吸引・肺音・12誘導心電図電極の取り付け・導尿・胃管挿入など